会長挨拶

日本キリスト教社会福祉学会は、1960年に創設された、わが国の社会福祉分野でもっとも伝統のある学会の一つです。

本学会の特徴は、キリスト教信仰に基づく社会福祉の研究と実践の推進をめざすことにあります。メンバーには、大学等の教育機関で学生の教育や研究に携わる人材、福祉施設や団体等で生活の困難に直面する方々を支援する人材、福祉施設や団体等で運営に関わる人材、教会や宣教機関で伝道や宣教を進める人材、個人または組織として本学会の目的と働きに賛同する人材等々、幅広い方々がおられます。

本学会は、教育と研究と実践に関わるメンバーが協働して、多くの福祉課題に取り組んできた伝統があります。私は、この学会の歴史を継承・発展させることを使命と考え、その役割を誠実に遂行したいと思います。

2011年3月11日に東日本大地震が日本をおそいました。復旧に3年、復興にさらに3年が必要だと言われています。しかし、自分たちで、コミュニティを再建しようとする「希望の光」も確実に生まれており、この光を大切にしたいと思います。

そして、大震災によって亡くなった方々と行方不明の方々を超える数の人々が、自殺や孤立死していると言われている現実を踏まえ、今は、それぞれの場で、互いに支えあい、生きていくことが大切な時期であると思います。

日本キリスト教社会福祉学会が、被災地支援を通して、共に「希望の光」が見える新たな社会づくりに貢献できればと思っています。

日本キリスト教社会福祉学会 会長 市川 一宏